デリケートゾーンのにおい

デリケートゾーンのにおい
が気になる方へ

デリケートゾーンが臭い頭皮や脇など他の部位と同様に、デリケートゾーンにも体臭があるのは自然なことです。デリケートゾーンはにおいが発生しやすく、通気性が悪いためにおいがこもりやすい場所でもあります。正常なデリケートゾーン周りには、ヨーグルトに似た若干の酸っぱいにおいがあります。そのため、においがあるからと言って、必ずしも病気が原因で病院に行く必要はありません。デリケートゾーンのにおいは通常の生理現象であり、適切なケアや清潔さを保つことでコントロールできます。

デリケートゾーンが
臭い原因

デリケートゾーンの強いにおいは、主に細菌の増殖に起因します。細菌は汗や分泌物を分解する過程でにおいを生じるため、細菌が増えるとにおいも強くなります。ただし、デリケートゾーンをただお湯で洗い流すだけの習慣は、皮脂などの汚れが残り、細菌の増殖を促す可能性があるため避けるべきです。通常のボディーソープはデリケートゾーンに刺激が強く、しみることがありますが、低刺激性のデリケートゾーン用石鹸を使用して、外陰部を洗う習慣をつけることが良いでしょう。

デリケートゾーンのにおい

ツンとする臭い

アンモニアが原因で、主に疲労が蓄積している時に起こります。アンモニアはタンパク質分解時に生成され、通常は肝臓で尿素に変換されて排泄されます。しかし、疲労が重なるとアンモニアの分解能力が低下し、体内に残ってツンとした臭いが発生します。

独特な甘い臭い

ケトン体が原因で、主に食事制限によるダイエット中に発生しやすいです。
ケトン体は栄養不足時に肝臓で生成される物質で、運動によって消費されます。

尿に近い臭い

尿がデリケートゾーンに残ってしまった場合に起こります。適切な拭き方や入浴で汚れを除去できなかったりすると、この臭いが発生しやすくなります。

膣のにおい

腟内で強い悪臭を感じる場合、感染症などの病気が主な原因である可能性が高いです。一方、デリケートゾーン周りの臭いが腟の臭いと誤解されることもあります。これは、汗や排泄物による雑菌の増殖、酸化した経血、またはすそわきがの体質などが影響することがあります。感染症は治療が必要ですが、その他の原因による腟の臭いは、日常のケア方法や習慣を見直すことで一定程度予防や改善が可能です。

膣のにおいの原因

汗や排泄物の酸化や
雑菌の繁殖

通常、腟はほとんど臭わず、最大限に気になることはありません。しかし、腟の臭いは汗や皮脂がおりものや雑菌と混ざり、酸化することで発生します。腟口は尿道や肛門に近く、排泄物が付着し臭いが生じやすい場所です。特に生理中は、排出された経血が空気に触れて酸化し、雑菌の繁殖を促進させます。腟周りの不衛生な状態では、臭いが発生しやすくなります。

すそわきが

すそわきがは、デリケートゾーンから特有の臭いがする症状を指します。アポクリン腺と呼ばれる汗腺から出る汗を、皮膚に存在する細菌が分解することで、臭いが発生します。アポクリン腺は腟内ではなく外陰部に存在し、したがって、すそわきがの臭いは腟内の臭いとは異なります。

細菌性腟炎などの病気

細菌性腟炎や性感染症などの病気によって、腟内に強い臭いが発生することがあります。これらの疾患により、細菌が繁殖し、臭いを発生させることがあります。臭いだけでなく、おりものの色、形状、量に異常がある場合、腟炎や性感染症の可能性が高いです。かゆみや痛みが伴う場合、迅速な検査と治療が必要です。

デリケートゾーンの
におい解消のために
できること

デリケートゾーンの
洗浄方法

デリケートゾーンの内側を洗う習慣を心がけましょう。ただし、膣内に石鹸分が入らないように注意し、石鹸をよく泡立てて泡を使って優しく洗いましょう。ボディソープなどの体用石鹸は刺激が強いため、デリケートゾーン用の石鹸を使用することが安心です。

恥垢のケア

デリケートゾーンに白いカス状の恥垢がある場合、これは排泄物や分泌物がたまったものかもしれません。恥垢は臭いの原因になりますので、注意深く取り除きましょう。ただし、力を入れてこすったり、爪を使ったりしないように注意し、デリケートゾーンを傷つけないようにしましょう。

臭いを防ぐ食品

デリケートゾーンの臭いを防ぐために、アルカリ性食品や抗酸化作用のある食品を摂取することが役立ちます。アルカリ性食品には梅干し、海藻類、緑色野菜、大豆などがあります。また、ビタミンCを含む食品(緑色野菜、果物、緑茶)とビタミンEを含む食品(植物油、玄米など)は、臭いの元である活性酸素を減少させる効果が期待されます。これらの食品を食事に取り入れてみましょう。

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