ホルモン検査(採血)

当日の血液ホルモン検査

血液ホルモン検査妊娠には多様なホルモンが影響を及ぼします。これらのホルモンの適切な分泌量を確認することで、子宮や卵巣の機能の状態を評価し、排卵障害などの有無を認識することができます。ホルモン検査は周期に合わせて行われ、妊娠に近づくために重要です。特に体外受精前の排卵誘発時など、即座に結果を必要とする場合には、30分程度で結果が出る迅速ホルモン採血機器を使用しています。

性ホルモン

FSH(卵胞刺激ホルモン)

脳下垂体から分泌され、卵巣に影響を及ぼし、卵胞(卵巣内に存在する卵子を包む袋)の成長を促進する役割があります。また、LH(黄体化ホルモン)と協力して、エストロゲンの合成を支援します。FSH値の検査により、卵巣が卵胞を成長させ排卵する能力を評価することができます。FSH値が正常値を大幅に超える場合、卵巣機能の低下が示唆されます。

LH(黄体化ホルモン)

脳下垂体から放出されるLHは、成熟した卵子の排卵を誘発し、黄体の形成を促進します。排卵の約36時間前にLHが急激に増加します(LHサージ)。血液中のLH濃度の測定により、排卵のタイミングを予測することが可能です。

エストロゲン
(卵胞ホルモン)

エストロゲンは、卵巣の顆粒膜細胞から放出される女性ホルモンです。このホルモンは卵胞期において子宮内膜の厚さを増し、排卵前には子宮頚管粘液の増加を促進します。

プロゲステロン
(黄体ホルモン)

排卵後に黄体から分泌されるプロゲステロンは、子宮内膜の状態を変化させ、着床しやすい環境を整え、子宮の筋肉の緊張を緩和します。黄体機能不全は着床障害や流産の原因とされます。以前は黄体期(基礎体温表の高温期)におけるプロゲステロン値を評価していましたが、その有用性に疑問が投げかけられています。また基礎体温による黄体機能の評価も古典的にはおこなわれておりましたが、その有効性も否定的な見解が多くなっております。

プロラクチン
(乳汁分泌ホルモン:PRL)

プロラクチンは乳汁分泌ホルモンとしても知られ、授乳時に多く分泌されます。このホルモンは脳下垂体から放出され、男性および女性の両方で僅かに分泌されます。高い数値は男女ともに不妊のリスクをもたらします。女性の場合、高いプロラクチン値は排卵障害や無月経との関連があります。日中と夜間で数値が変動するため、ホルモン値が夜間や睡眠中に高くなることもあります。また、ストレスや食事の影響も受けやすいため症状のないものの多くは問題ないものと考えられています。

TSH(甲状腺刺激ホルモン)・甲状腺ホルモン(T3・T4)

脳下垂体から分泌されるTSHは甲状腺を刺激し、甲状腺ホルモン(T3、T4)の分泌を促進します。これらのホルモンは基礎代謝に関与しており、過剰または不足は不妊や流産、死産のリスクを高めることがあります。米国甲状腺学会では妊娠を希望する女性のTSHを2.5未満にコントロールすることを推奨しております。

ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)

妊娠を支持するためのホルモンで、通常、排卵後10~14日でhCGが増加し、妊娠9~13週で1~10万mIU/mlに達します。妊娠の有無の確認だけでなく、流産や子宮外妊娠、絨毛性疾患の可能性も検査で調べられます。妊娠経過を監視する上で重要な検査です。

血算(全血球計算)

血算は、血液中の赤血球(血球)と白血球(WBC)、そして血小板(PLT)の数や大きさ、ヘモグロビン濃度やヘマトクリット値など、血液の詳細な特性を評価する検査です。全血球計算(CBC)とも呼ばれます。これによって、貧血や感染症、血小板の減少による出血傾向などが判明します。

CRP

Cリアクティブプロテイン(C-reactive protein、CRP)は、体内で炎症が発生したり組織細胞に損傷が生じたりすると増加するタンパク質です。CRP検査は、このタンパク質のレベルを調べることで、感染症や炎症の有無を評価します。どの臓器で異常が発生しているかは特定できませんが、炎症の存在を判断する上で非常に重要です。基準値(0.30mg/dL以下)を明らかに上回る場合、感染症や内分泌疾患などが疑われ、わずかに高い場合、慢性感染症や膠原病などが考えられます。

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