子宮鏡下手術

子宮鏡下手術とは

日帰り手術子宮鏡手術は、子宮内の病変、例えば粘膜下筋腫や子宮内膜ポリープなどを治療するための内視鏡手術の一種です。この手術では、子宮の入り口から子宮鏡を挿入し、子宮内腔に突出している異常組織を、子宮鏡の先端に装備された電気メスもしくははさみ鉗子を使用して切除します。
子宮鏡に内蔵されたカメラによって子宮内部の映像をモニターで確認し、手術を行います。腟から子宮内に子宮鏡を挿入するため、腹部に傷ができることなく、非常に侵襲性の低い手術方法です。

子宮鏡下手術の
適応となる方

子宮鏡手術は、子宮内腔に関連する病変の治療に使用されます。具体的には、子宮粘膜下筋腫、子宮内膜ポリープ、中隔子宮、子宮内腔癒着症などが該当します。ただし、非常に大きな病変や子宮内腔からあまり突出していない場合、手術が難しい場合があります。

  • 当院で不妊治療を行っている患者様のみ対象となります。
  • 費用:子宮内膜ポリープの子宮鏡下手術は保険診療費用(3割負担で約2~3万円程度)+選定療養費22,000円となります。
  • 選定療養費:手術時に約1時間の時間枠をお取りし、診療時間を確保するため頂戴しております。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

子宮鏡下手術のメリット

子宮鏡下手術のメリット:月経痛子宮鏡手術は、開腹手術や腹腔鏡手術と比べて、お腹に傷ができないため、体に負担が少なく、ほとんど痛みがありません。子宮内腔の病変による過多月経、月経痛、不正出血不妊症などの症状に悩む方に対して、体への負担が少なく、有効性が高い手術方法とされています。

子宮鏡下手術のデメリット

子宮筋腫やポリープが大きい場合、複数回にわたって手術が必要なことがあります。また、過多月経、月経痛、不正出血不妊症などの症状は、多くの原因が関与することがあり、子宮内腔の病変が原因であるとは限りません。手術が成功しても、症状が完全に改善しないことがあります。また、手術中に子宮に孔が開いてしまう「子宮穿孔(しきゅうせんこう)」という合併症が発生することがあります。腹腔鏡手術や開腹手術に切り替えて孔を閉じる必要があるかもしれません。手術は子宮内に生理食塩水を導入し、子宮内腔を広げながら行います。これにより、血液中の電解質のバランスが崩れ、稀に水中毒という合併症が発生することがありますが、点滴治療で対応します。

子宮鏡下手術の流れ

子宮鏡手術の準備として、手術当日に、子宮鏡をスムーズに挿入するための措置である吸湿性子宮頸管拡張材を挿入します。1時間程かけて頸管を拡張します。

麻酔を施した後、子宮頸管をさらに拡張し生理食塩水を子宮内に灌流してして子宮内を膨らませ、子宮鏡を挿入します。これにより、手術を行うための視覚的な環境を整えます。

子宮鏡を使用しながら、子宮鏡の先端に装備されたシェーバーを用いて、病変を切除します。この過程を繰り返しながら、病変を取り除きます。

手術の所要時間は、子宮内膜ポリープの場合は10分~15分ほどで手術が終了します。当院では大きな筋腫には対応しておりません。連携する婦人科施設をご紹介いたします。

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